タルト・マロン

 

マロン(栗)のタルトを作りました。飾りの栗は、今年初挑戦した渋皮煮です。正直、手間暇かかります。。。スーパーで売られている渋皮煮の値段の高さは、この手間料金が入っているのだと納得させられました。ですが、私は地道な作業は苦ではない為、むしろ黙々と集中できる作業として楽しく感じました。

絞り出したクリームは、マロンペーストを使いました。ただ、このまま使うと生地が緩いのでサツマイモの裏ごしと合わせてみました。ひと昔前まで、日本ではなかなかお目にかかれないマロンペーストでしたが、最近では輸入食品を扱うお店で置かれるようになってきました。このペースト、フランスではとても可愛らしい缶やチューブに入って売られています。缶は使った後も捨てきれず、小物入れにしていました。マロンペーストは本来、パンやクレープに塗って食べるものです。とても甘く、ケーキ生地に混ぜると、しっとりと焼き上がります。

栗の木は、一般にマロニエ(marronnier) 、その実はマロン(marron)と言いますが、実は食用ではありません。一方、フランス語で栗の木はシャテニエ (châtaignier)といって、その実はシャティニュ (châtaigne)です。ですが、なぜか食べる栗はシャティニュとは呼ばず、マロンと呼びます。フランスではマロンといえば、それを粉にしてパンやお菓子に混ぜたり、クレープ作りにしようしたりと、昔から主食として食べていました。特に、ナポレオンの故郷・コルシカ島ではよく食べられていたそうです。フランス本国では、ローヌ・アルプ地方の南、アルデッシュ県のマロンが有名です。

パリの冬の風物詩といえば、思い浮かぶのは街に立っている焼き栗屋さんです。新聞紙で作った小さな袋に、焼きたての栗を入れてくれるのです。その匂いに惹かれてお試しに買ってみたことがありますが、味は思ったより淡白でした。日本で食べることの出来る天津甘栗のような甘さはなく、少し硬くてパサつき気味。どちらかというと、後から栗本来の素朴な甘さがじわじわと滲み出てくるような感じです。食べ歩きが大好きなフランス人は、栗の皮はポイ捨て。。。ですが、きちんと道路に備えつけのゴミ袋にしっかり入れる人もいます。

私はやはり、日本の栗が好きです。あの独特の甘さとほんのりしっとりした食感は、フランスの栗にはない美味しさ。今でも私の大好きな秋のおやつです。






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